同窓生の皆様方におかれましては、ご家族と共に健やかで希望に満ちた輝かしい新年をお迎えになられたことと拝察いたします。
昨年、能登半島では大地震、又、集中豪雨に見舞われ、お亡くなりになられた方々、及び、大変な被害に遭われ今尚不自由な生活を強いられている方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
平素は、同窓会活動に対しまして温かいご理解とご支援を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。
2024年3月23日、弓削商船高等専門学校に於いて、第4代弓削丸の竣工記念行事が、文部科学大臣盛山正仁様、参議院議員山本順三様、同赤池誠章様、同梶原大介様、文部科学省高等教育局長池田貴城様、高専機構理事長谷口功様はじめ多数の皆様方にご参列を頂き、盛大かつ厳粛に執り行われました。本校第2体育館にて記念式典を開催後、学校桟橋にて本船をバックに関係の方々によるテープカットが行われ、晴れて目出度く新弓削丸が誕生しました。本船の総トン数は380トンですが、排水量は約1,300トンと伺っており、第3代弓削丸とは比較にならない想像以上の大きさに圧倒され、大変素晴らしい立派な練習船に感動しました。技術の粋を結集した様々な最新鋭の機器が搭載され、商船教育はもとより、災害救助船としての設備も備わり今後の活躍が大いに期待されます。本船は、KDDIの船舶型基地局を搭載しており、1月24日に横浜港においてKDDIと防災訓練を実施する予定にしております。桟橋に係留した威風堂々たる弓削丸の雄姿を目の当たりにし、様々な思いがこみ上げてきて胸が熱くなるのを覚えました。今日に至るまでの大変長い道のりに多大なるご尽力を頂きました方々に対し、改めまして衷心より厚く御礼を申し上げます。
本校のカッター部は、一昨年10月より活動を停止しているとの報告を昨年5月に受け、何故このような事態に至ったのか驚きを隠せませんでした。毎年恒例の商船5校のカッターレースにも出場できず、全船協も大変憂慮しております。カッター部は、他の部活とは異なり、商船学校にとっては船乗り魂を鍛えるためにはなくてはならない特別なクラブ活動であり、同窓会として早期の再開を鋭意お願いしているところです。
ご承知のように、今治市で開催のバリシップは、今や東京のシージャパンに匹敵する程の世界でも有数の海事展となっております。日本のみならず世界中から海事関係者他、多数の入場者が予想されております。昨今は少子化で、学生募集もあらゆる手を尽くしていかないとままならない大変厳しい状況下になっておりますが、弓削商船は今治海事クラスターの一員であることを大いにアピールし、瀬戸内の小島に日本を代表する立派な商船学校があることを日本国内に留まらず世界に発信して行く為の本校に与えられた絶好の機会であるとの思いから、学校に出展を進言させて頂きました。今回出展するにあたり、インフォーママーケッツジャパン株式会社イブ社長様のお計らいにより、初めての教育機関の出展ということで、Aゾーンの2階にブースを設けて頂けることになりました。誠に僭越ながら、この場をお借りし厚く御礼を申し上げます。バリシップの開催期間は、5月22~24日となっておりますので、同窓生の皆様方に於かれましては是非ともお立ち寄り頂きたく、ご案内を申し上げます。尚、当日、弓削丸も今治港桟橋に係留し、一般公開をいたしますのでこちらもご覧になって頂ければ幸いです。
同窓生の皆様方が、今年一年健康で幸多き年でありますよう心より祈念し、新年の挨拶とさせて頂きます。
2025年 元旦
弓削商船高専同窓会
会長 柏木 実