新年(2020年)のご挨拶

 謹んで新年のご祝辞を申し上げます。
同窓生の皆様方におかれましては、新元号、令和初の新春を迎えるにあたり、新たな期待と希望をもってご家族と共に健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。又、旧年中は、同窓会に対しまして温かいご理解とご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
 昨年は、地球温暖化で全世界の気候が大きく変動している中、日本列島は、台風19号の影響により多くの河川が氾濫し、東日本一帯に想像を絶する大変大きな水害が発生し、甚大な被害を被り、沢山の方々が犠牲になられました。お亡くなりになられました皆様方のご冥福をお祈りし、哀悼の意を表しますと共に、今尚、住居もなく大変不自由な生活を余儀なくされておられる方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
 さて、昨年は、本校にとって大きな試練の年であったと思います。全国商船5校の練習船が25年近くを経過し、順次、代替建造の時期を迎えようとしておりますが、国家財政が非常に厳しい中、関係省庁からは、5校で1隻の案が浮上し、従来通りの各校1隻は大変厳しい状況になって来ておりました。全船協酒迎会長が中心となり、国会議員の先生方、文科省、高専機構他と鋭意精力的に交渉をして参りましたが、非常に困難を極めておりました。
 そのような中、この難局を打破するためには、5校夫々で地元選出の国会議員の先生、町長、学校長、後援会長、及び、同窓会長他が期成会を組織し、国に陳情すべきであるとのご指導を頂き、令和元年11月6日、自民党本部にて100名近くの方々にご参集頂き、決起集会を開催致しました。
 多くの国会議員の先生方の温かいご支援、並びに、全船協、5校の期成会が一致団結しての陳情が功を奏し、同年12月20日、商船高専5校の練習船整備の予算を確保することが閣議決定されました。
 本校関係では、村上誠一郎衆議院議員、山本順三参議院議員、中西祐介参議院議員、宮脇馨上島町長の各先生、及び、地元船主の方々には大変お世話になりました。又、同窓生の皆様方には温かいご支援、ご協力を賜り、誠にありがとうございました。僭越ながら、この場をお借りし、心より厚く御礼を申し上げます。
令和2年、全世界が、平和で平穏な災害のない年でありますように、又、ご家族の皆様方に取って健康で希望に満ち溢れた輝かしい幸多き年でありますように祈念致しまして、年頭の挨拶と致します。

令和2年 元旦
弓削商船高等専門学校
同窓会長 柏木 実