2022年、明けましておめでとうございます。
同窓生の皆様方におかれましては、ご家族と共にお健やかに新年をお迎えになられたことと存じます。
 昨年は、コロナ禍の中、デルタ株が日本を含め世界中を席巻したのに続き、暮れからはオミクロン株が新たに出現し、人類とコロナは、鼬ごっこのWITH CORONAの制約された終わりの見えない時代が今暫くは続くのではないかと大変憂慮しております。
 さて、昨年の弓削商船高専創基120周年・高専創立50周年記念事業際しましては、皆様方より沢山のご芳志を頂戴し、誠にありがたく、心より厚く御礼を申し上げます。お陰をもちまして予定しておりました記念行事も無事終えることが出来、本年1月11日に開催予定の慰霊祭を残すのみとなりました。
 10月28日、本校の卒業生でアメリカロサンゼルス在住、ライトハウス会長の込山洋一氏(N80期)をお迎えし、講演会を開催しました。学生を前に、卒業と同時に単身でアメリカに渡り、大成功を収められたサクセスストーリー、又、移り変わりの激しい変革の時代の中、如何にして生き抜いて行くか、経験者ならではの大変貴重なお話を拝聴させて頂きました。大変お忙しい中、海外より遠路お出で頂きました込山様には厚く御礼を申し上げます。
 11月12日にはコロナ禍で大変制約された中、関係の皆様方にご臨席を賜り、本校の創設者、田坂初太郎氏の胸像の除幕式に引続き記念式典を挙行し、厳粛に執り行われました。祝賀会は、時節柄中止とさせて頂きましたので何卒ご理解の程お願い致します。
 記念品と致しまして、120周年記念誌、想い出の船歌集DVD、及び、CD(送付済)又、120周年記念会員名簿、同しらすな記念号(1月末発送予定)を贈呈させて頂きます。
 10月9,10日に開催されました「第32回全国高等専門学校プログラミングコンテスト」の競技部門で本校情報工学科のチームが全国の頂点に輝き、優勝致しました。これも偏に先生、及び、学生の皆さん方の日頃の弛まぬ努力の結晶と、心よりお慶びを申し上げます。昨年暮れ、全船協酒迎会長殿より「弓削丸」新造の予算は、補正予算として閣議決定され、予定通り建造するとの吉報が届きました。2019年11月6日、商船5校が期成会を結成し、自民党本部にて国会議員の先生方に陳情して以来、同窓生の皆様方のご支援のお陰で当初の目的を達成することが出来、心より感謝を申し上げます。
 弓削商船は、中学校を卒業したばかりの純真無垢な若者を5年半の長きに亘り船に乗る為の教育を専門的に行うことにより、船舶にとって最も重要な安全運航を頭ではなく身体で覚えることが出来る、他に類を見ない、唯一無二の商船士官養成専門教育機関であると認識しております。諸先輩の方々が、大変ご苦労され培って来られたこの素晴らしい120年の伝統を末長く堅持し、地元、今治海事都市クラスターの一員として、又、日本国海事産業発展の為貢献しなければならない教育機関と考えておりますので、何卒ご理解とご支援の程お願い申し上げます。
今年一年が、同窓生の皆様方、及び、ご家族にとって健康で輝かしい年になりますよう心より祈念し、新年の挨拶と致します。

2022年 元旦
弓削商船高等専門学校
同 窓 会 長
柏 木  実

しまなみ海道 来島海峡大橋の初日の出