12月13日(水)、30年間の長年に亘りお世話になった第3代弓削丸が新たなオーナーの元へと、本校学校桟橋を出航しました。桟橋では、教職員や関係者が最後のお見送りを行い、それぞれの感慨深い記憶を思い出しながら弓削丸にお別れを告げました。
 第3代弓削丸は、三井造船玉野事業所で建造され、平成6年3月に弓削商船高専に引き渡されました。その後、現在までの30年間にわたり、航海実習、実験実習、学校行事運航、卒業研究、共同研究、広報活動、海事啓蒙活動に関連する航海活動に従事しました。
 特に、平成7年阪神淡路大震災被災地支援救援航海、平成7年と13年の国際航海(釜山の韓国海洋大学校)、平成30年西日本豪雨災害支援活動などは、社会貢献や国際化を象徴する思い出深い航海です。
 第3代弓削丸は時代に即した船員教育を担うと同時に、海事啓蒙活動や災害支援など幅広い分野での活動を通じて社会への貢献を果たしてきました。
 売却先は、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンで、新たな船名は「豊島丸」です。国内の交通艇として使用予定であるとの情報がありますが、詳細は不明です。